MVVは飾りじゃない。会社の「一貫性」を作る実務ツールとしての使い方|N-BRIDGE NOTE EP4 【N-BRIDE RADIO #9】
「MVVって大事だよね」
そんな話をよく聞きますが、多くの会社ではホームページに載せて終わり、というケースが多いのではないでしょうか。
私も以前は、MVVを「あった方がいいもの」程度にしか考えていませんでした。
しかし、実際にビジネスを運営する中で、MVVの本質的な使い方に気づいたんです。
MVVは、飾りではなく、会社の一貫性を作る実務ツールなんです。
今回は、N-BRIDGEのサービス構築を例に、MVVをどう実務で使っているかをお話しします。
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「何屋なの?」と聞かれ続けた理由

「新規事業コンサルって、結局なにをしてくれるんですか?」
この質問を、何度も何度も聞かれました。
もちろん、私なりに説明はします。
「新規事業の立ち上げを支援します」「リサーチから企画、実行までサポートします」と。
でも、相手の頭には「コンサルっぽい何か」としか残らないんですよね。
しかも、コンサルという言葉は、人によって期待することが全然違います。
- 戦略を考えてくれる人
- 実際に手を動かしてくれる人
- アドバイスだけする人
こんな風に、イメージがバラバラなんです。
そこで気づいたんです。
これは私の説明が下手なんじゃなくて、「何屋なのか」が一言で伝わっていない問題なんだと。
つまり、事業の一貫性が相手に届いていないんです。
MVVを判断の軸として使う

だから私は、MVVを会社紹介として飾るのではなく、判断の軸として使うことにしました。
私の軸はこれです。
「アイデアを実現へ。可能性を未来へ。」
きれいな言葉に聞こえるかもしれませんが、私にとっては実務的な判断基準なんです。
新しいことを始める時、必ずこう考えます。
- これって、誰かのアイデアを実現することにつながるか?
- これって、誰かの可能性を広げることになるか?
ここに当てはまらないことは、基本的にやらない。
たとえば、既存のサービスを代理店として売るだけの案件。
これは実現を支援することにならないので、やりません。
逆に、まだ形になっていないアイデアを一緒に形にしていく案件は、まさにミッションど真ん中なので、やります。
こうやって、MVVが実際の意思決定の基準になっているんです。
サービスを分けたのは、一貫性を届けるため

次に、私がやったのは「見せ方を整える」ことでした。
サービスを「N-BRIDGE CONSULTING」と「NーBRIDGE ROCKET START」に分けたんです。
N-BRIDGE CONSULTINGは、既存事業を持つ会社向け。
新規事業を作りたいけど社内にノウハウがない会社に、リサーチから企画、ビジネスモデル構築まで一緒にやっていく。
NーBRIDGE ROCKET STARTは、創業期や小規模事業者向け。
「早く形にしたい」という人たちに、サービス設計からクリエイティブまで一気に作って、短期間でビジネスを立ち上げる。
やっていることの本質は同じです。
どちらも「アイデアを実現へ」を支援している。
でも、相手によって求めているスピード感も規模感も違う。
だから、分けて見せることで、「ああ、自分が求めているのはこっちだ」って分かってもらえるんです。
これは商品を増やしたんじゃなくて、同じ価値を、相手に誤解なく届ける形に整えたということなんです。
MVVが最も効くのは「やらない」を決める時

MVVが本当に効くのは、実は「やる」を決める時より、「やらない」を決める時なんです。
私は、塾の講師もやっています。
受験生に対するコーチングもやっている。
これを前面に出せば、教育事業として展開できます。
実際、需要もあります。
でも、N-BRIDGEのメインサービスとしては出していません。
なぜか?
外から見たときに混乱するからです。「N-BRIDGEって、新規事業のコンサル?それとも塾?結局、何屋さん?」となってしまう。
一貫性が薄くなるんです。
しかも、塾の講師や受験生へのコーチングは、N-BRIDGEの本流とはズレます。
ミッションである「アイデアを実現へ」とは、違う領域なんです。
だから、個人の活動としてはやるけど、会社のサービスとしては切り離す。
これも、一貫性を守るための整理です。
MVVがあると、「これはやったら伸びそうだな」という誘惑があっても、「でもミッションに合わないな」って冷静に判断できるんです。
まとめ

MVVは、きれいな言葉として飾るものじゃなくて、会社の背骨です。
背骨があると、「何をやる会社なのか」がブレない。
新しいサービスを増やしても、一貫性は保たれます。
私は、サービスを作るたびに、「これはミッションに沿っているか?」を確認してきました。
そうやって積み重ねることで、N-BRIDGEという会社の一貫性ができてきたんだと思います。
あなたの会社のMVVは、実務で機能していますか?
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