2日で業務ツールを作る方法|現場起点のAIバイブコーディング実践【前編】|N-BRIDGE LAB EP3 【N-BRIDGE RADIO #8】
とある施設のヤード入出庫管理を、AIバイブコーディングで2日で開発。
紙の手書き管理から脱却し、1名体制での運用を実現した開発プロセスを、前編・後編に分けてお伝えします。
前編では、現場観察から要件定義までの流れと、AIでツールを作る前に押さえておくべきポイントを整理します。
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まず、何を作ったのか

作ったのは、施設警備の荷捌き場で使う、入出庫の管理ツールです。
スマホで入庫・出庫・バース管理ができて、
本部もリアルタイムで状況を確認できる仕組みになっています。
Before:紙運用の実態
これまでは、紙で管理していました。
- 車のナンバーを手書き
- バース番号を記入
- 時計を見て入庫時間を記録
- 出庫時にまた出庫時間を記入
- 30分超過していないかを定期的にチェック
この作業を、受付と出口で2名体制で対応していました。
After:ツール化で変わったこと
ツール化したことで、これが1名で回せるようになりました。
- 書く手間がなくなった
- ログが自動で溜まる
- 日々の集計作業が不要に
開発期間は、わずか2日。
N-BRIDGEの強みを活かし、
AIバイブコーディングでサクッと作れると思ったので、開発することにしました。
なぜ、このツールを作ったのか

理由はシンプルです。
現場の負担が、地味に積み上がっていたから。
地味だけど、毎日続くストレス
- 書き間違い、書き忘れ
- 30分超過の見落とし
- 本部とのやり取り
特に、本部とのやり取りが結構大変でした。
本部は監視カメラで見ているのですが、
実際に超過しているのかどうかまでは、現場に聞かないとわかりません。
だから、定期的に無線で
「今どうなってる?」とやり取りをして、チェックする。
このコミュニケーションコストがかなり高かったのです。
それから、日々の集計作業。
手書きの表を見ながら、入庫件数や平均利用時間、超過件数を集計していく作業があり、
これも地味に時間がかかります。
一つ一つは小さいことですが、
毎日続くとストレスになる。
しかも、これって
システム化すれば確実に楽になる作業です。
小さな業務改善こそ、AIの出番
こういう「小さな業務改善」こそ、
AIバイブコーディングの得意領域だと思いました。
AIで簡単にツールが作れる時代になったからこそ、
こういうものを取り込んでいくことは、とても大切です。
開発の3ステップ

開発は、大きく3つのステップで進めました。
- 現場に入って観察する
- 課題を言語化して、要件定義する
- タスクに分けて、要件がブレないように実装していく
この流れ自体はシンプルですが、
実際にやってみると、少し苦労した点もありました。
それでは、それぞれのステップを詳しく見ていきましょう。
ステップ1:現場観察
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まず、現場に入りました。
実際に作業を体験しながら、
作業の順番、タイミング、詰まるポイントを記録していきます。
「めんどくさい」「忘れそう」「間違えそう」を拾う
ここでのポイントは、
「めんどくさい」「忘れそう」「間違えそう」というところを拾っていくことです。
例えば、
- 時計を見て、それを書くっていう二度手間
- バース番号の書き間違い
- 出庫時の記入漏れ
- 日々の集計作業
こういうのを、現場の人の言葉でそのまま集めていくんです。
この時点では、解決策は考えない
この時点では、解決策は考えません。
とにかく「何が面倒なのか」「何がミスにつながるのか」をリストアップしていく。
ここをしっかりやっておくと、後の要件定義がブレなくなります。
逆に、ここを適当にやってしまうと、
後で「あれ、これ誰が使うんだっけ?」「これ、本当に必要だっけ?」
みたいなことになります。
現場観察は、結構大事なステップです。
ステップ2:要件定義
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次に、集めた課題をもとに、要件定義をしていきます。
ここでは、ChatGPTを使って、要望を機能要件まで落とし込んでいきます。
現場情報を元に、質問で隙間を埋めてもらう
現場に入った情報を元に、
作業の順番とか、こういうことをやりたいっていうのを伝えて、
その隙間を質問で埋めてもらうんです。
例えば、
「入庫時にナンバーとバース番号と時間を記録したい」と伝えると、
GPTの方から、
- 「出庫時は何を記録しますか?」
- 「誰が何を見られるようにしますか?」
- 「通知は何が必要ですか?」
- 「集計は何を出しますか?」
という感じで質問が返ってくるんですね。
それに答えていくことで、機能要件が固まっていく。
「やらないこと」も明確にする
ここで大事なのは、
「やらないこと」も明確にすることです。
例えば、
- 音声アラート機能は今回はやらない
- ログイン画面は最初のバージョンでは入れない
といった形で、機能を絞り込んでいきます。
機能を欲張ると、後で詰まります。
あれもこれもってやっていくと、結局どれも中途半端になってしまう。
だから、完成条件を先に決めて、最小限で作るっていうのを意識しました。
「何を作るか」と同じくらい、
「何を作らないか」を決めるのが大事です。
前編のまとめ

前編では、
- 何を作ったのか
- なぜ作ったのか
- 開発の3ステップ(全体像)
- ステップ1:現場観察
- ステップ2:要件定義
までをお伝えしました。
AIでツールを作る前に、まずやるべきことは「現場観察」です。
現場の声をそのまま集めることが、成功の鍵になります。
後編では、ステップ3「タスクに分けて実装していく具体的な方法」と、
「AIが要件を勝手に変える問題への対処法」をお伝えします。
実際に苦労したポイントと、
そこから押さえておくべきノウハウを、詳しく解説していきます。
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